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公開日:令和4年12月1日
令和4年11月30日、本市の下新川神社(幸津川町)および小津神社(杉江町)で実施される国指定重要無形民俗文化財「近江のケンケト祭り長刀振り」を含む全国41件の祭礼が「風流踊(ふりゅうおどり)」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。本市において、ユネスコ登録された祭礼はこれまでなく、地域の宝としてはもちろん、世界の宝として認められました。
守山市幸津川町の下新川神社で執り行われる祭礼は「鮓切祭り」の名で地域に親しまれ、毎年5月4日、5日に奉納されます。5月5日の本祭では滋賀県の郷土料理である鮒寿司を使った包丁式(ほうちょうしき)に続いてケンケト踊りとして、雄雌の獅子(しし)の求愛を表現し、子孫繁栄や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、ささらや笛の音の音頭に合わせて踊る歓鼓(かんこ)の舞いと長刀振りが行われ、神輿とともに町内を華やかに練り歩きます。
守山市杉江町、小津神社のケンケト踊りは例年5月5日に奉納され、小津、玉津の両地域11町が8年に1回の輪番制で踊り披露します。約1450年前、欽明天皇(きんめいてんのう)のころに琵琶湖のはんらんにより湖中へ流失した神霊を迎えた際、氏子らが踊りを奉納したのが、このまつりの始まりと伝えられています。踊り手が掛け声とともに長刀を左右に振り回しながらの行列や長刀を上空へ放り上げたり、体を回転させる妙技と田楽踊り(でんがくおどり)を披露します。
華やかな、人目を惹く、という「風流(ふりゅう)」の精神を体現し、衣裳や持ちものに趣向をこらして、歌や笛、太鼓、鉦(かね)などに合わせて踊る民俗芸能。除災や死者供養、豊作祈願、雨乞いなど、安寧な暮らしを願う人々の祈りが込められ実施されます。
近江のケンケト祭り長刀振りは、本市だけでなく、甲賀市、東近江市、竜王町の3市1町で実施されています。
各祭礼の保存会で「近江のケンケト祭り長刀振り連合保存会」を結成しており、保存継承に努められています。
活動の一環として、各祭礼の紹介動画をyoutube上にアップロードされていますので是非ご覧ください。(下記QRコードより読み取りができます。)
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