鉄道コンテナを活用した自転車輸送の実証実験を実施
本市ではこれまで地方創生の柱に自転車を軸とした観光振興を掲げ、各種取組を進めてきたところで、近年はサイクリストを中心とした観光誘客が増加基調にあります。こうした中、サイクリストのほとんどが自家用車により来訪されていることに着目し、サスティナブルツーリズムやCO2削減の観点から、鉄道コンテナを活用した自転車輸送の検討を行います。
1 概要
今回のトライアル輸送では、トライアスロン大会へ参加する一部選手の自転車等の荷物について、鉄道コンテナを活用した輸送を実施しました。
- 佐川急便営業所と東京貨物ターミナル駅間での輸送にEVトラックを使用することでCO2排出量を実質ゼロにする
- CO2の排出量が最も少ない鉄道コンテナ輸送を行うとともに、鉄道輸送に伴うCO2については、日本貨物鉄道では初めて滋賀県の森林由来によるJクレジットを利用することによりオフセットを行う
- 自転車を梱包するボックスは繰り返し利用が可能な日本航空(以下、JAL)所有の自転車輸送専用コンテナ「SBCON」を利用することで、梱包資材から発生する廃棄物削減を行う
2 実施期間
往路:令和4年6月26日~7月1日 復路:令和4年7月3日~7月9日
3 運用フロー
- 東京都江東区にある佐川急便の営業所にトライアスロン参加者が自転車等を持ち込み
- JALが所有するSBCONに自転車を分解して収納
- 自転車が収納されたSBCONをEVトラックに積み込み
- 鉄道コンテナへ積み込み ※分解をしない状態の自転車輸送についても検証する為、東京貨物ターミナル駅に参加者が自転車を持ち込み、当該鉄道コンテナに分解無しの状態でも追加積載
- 貨物列車へ積載が完了したコンテナは東京貨物ターミナル駅から京都貨物駅に鉄道輸送
- 京都貨物駅で佐川急便のトラックに積み替え、参加者が宿泊するホテルまで輸送
- 復路については逆の手順で東京都江東区まで輸送を実施
4 想定効果
- 輸送中のCO2排出量
約45.04kg-CO2(トラック輸送と比べて約91.4%削減)※ - SBCON使用による段ボールの梱包資材の削減量
約23~28平方メートル (畳15畳分)
※算出根拠
3tトラックで輸送をした場合の想定CO2排出量=約523.77kg-CO2(燃費法で算出)
本トライアル輸送で排出されるCO2排出量の想定=約45.04kg-CO2(燃費法で算出)
5 報告書
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