参拝のための基本用語集

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ページ番号1004887  更新日 令和5年7月26日

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寺院をよく知る基本用語

仏の種類

仏には大きく4つの区分があり、それぞれ姿や役割が違います。

1如来<ニョライ>

悟りを開いた、一番位の高い仏です。
「螺髪」<ラホツ>というパンチパーマのような髪型と質素な服装が特徴ですが、大日如来だけは豪華なアクセサリーを身につけた姿で表されることがあります。
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来が代表的な如来で、それぞれ手の形や持ち物、両脇に控えている菩薩が違います。

2菩薩<ボサツ>

悟りを開く修行をしながら、人々とともに歩み救おうとしている慈悲の仏です。
僧侶の姿をしている地蔵菩薩以外は、アクセサリーの多い華やかな服装をしています。
観音菩薩(観世音菩薩)や地蔵菩薩など庶民の間で広く信仰されている仏の多くが分類されていて、中でも相手に合わせていろいろな姿に変わるといわれている観音菩薩は、「十一面観音」「千手観音」「聖観音<ショウカンノン>」など、様々な姿で表されます。
観音菩薩の変化する姿は33種類あるといわれ、「三十三ヶ所霊場」の由来となりました。

3明王<ミョウオウ>

もともとは天台宗や真言宗のもとになった「密教」の仏で、仏法の世界と修行に励む人を守り、悪を下し煩悩<ボンノウ>にとらわれる人々を導くために、基本的に怒った怖い顔をしています。
明王の中では不動明王がよく知られ、長く人々に親しまれています。

4天部<テンブ>

インドの神が仏教に取り入れられたもので、仏教を守る仏です。鎧を着て武器を持った姿や女性の姿など、様々な姿をしています。
毘沙門天<ビシャモンテン>やその配下の十二神将、吉祥天など、多くの仏がここに分類されます。

称号・別名について

1尊称

功績のある僧侶などは、「上人<ショウニン>」や「聖人<ショウニン>」という尊称をつけて呼ばれることがあります。
漢字の使い分けやその基準などは、宗派によって違います。

2諡号<シゴウ>

贈名<オクリナ>や諱<イミナ>ともいいます。
身分の高い人物や大きな功績をおさめた人物などが亡くなったとき、その功績をたたえて贈られる称号です。
諡号を贈られている人物は、名前の代わりに称号で呼ばれることがあります。

その他

御絵伝<ゴエデン>

仏や僧侶の生涯、人々に教えを広める姿などを、絵を中心に表したものです。
絵だけのもののほか、言葉を添えたものがあります。

丈六<ジョウロク>

立った状態での大きさが1丈6尺(約4.85m)になる仏像を「丈六」といいます。立像では1丈6尺、坐像では8尺の仏像がこれにあたります。
1丈6尺は仏の背丈とされている大きさで、仏像はこれを基準にした倍率や縮尺で作られました。
「半丈六」はこの半分の大きさで作られた仏像のことで、立像では8尺、坐像では4尺の仏像が「半丈六」にあたります。

秘仏<ヒブツ>

厨子<ズシ>という箱型の仏具などに大切に納められていて、普段は拝観することができない仏像のことです。
基本的に一般公開されていませんが、ある決まった日や期間だけ公開される寺院もあります。
また、厨子の前に、秘仏の似姿が安置される場合もあります。

神社をよく知る基本用語

社殿の種類

1本殿<ホンデン>・拝殿<ハイデン>

主祭神がまつられている社殿を「本殿」といいます。
本殿は基本的に立入禁止になっているので、参拝者は本殿の前に作られている「拝殿<ハイデン>」から参拝することになります。

2摂社<セッシャ>、末社<マッシャ>

一般的には主祭神と縁の深い神(主祭神の配偶者や血縁者、土地の守り神など)の社殿を「摂社」、それ以外の神の社殿を「末社」と呼びます。
ただし、現在では呼びわけのための規定はなく、まとめて「摂末社」とよばれることもあります。

このページに関するお問い合わせ

守山市 教育委員会 文化財保護課 文化財保護係
〒524-8585 滋賀県守山市吉身二丁目5番22号
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