令和6年守山市議会12月定例月会議提案理由
議員各位におかれましては、公私ともご多用の中、ご健勝にてご参会を賜り、本日(令和6年11月29日)ここに、令和6年守山市議会12月定例月会議が滞りなく開会の運びに至りましたこと、心よりお喜び申し上げます。
さて、本日(令和6年11月29日)、定例月会議に提出させて頂きました案件は、予算案件3件、条例案件5件、その他案件7件の計15件とともに、報告案件1件でございます。
それでは、提案理由の説明に先立ちまして、この場をお借りして、諸般の報告ならびに当面の諸課題等について申し上げます。
諸般の報告ならびに当面する諸課題等
市政功労者表彰式典
はじめに、菊薫る11月3日文化の日、令和6年度「市政功労者表彰式典」を挙行し、地方自治や教育、体育、福祉の向上などに尽力された皆様に表彰をお受けいただきました。
長年にわたり市政の発展と市民福祉の向上に、多大なるご尽力をいただいた方々であり、これまでの献身的な取組みに対し、心から敬意と感謝を申し上げます。
また、今回はスポーツ分野において、輝かしい成績を収められた方々が多く受賞されました。
当日(令和6年11月3日)は、議員各位をはじめ、多くの皆様にご臨席を賜り、厳粛かつ盛大に執り行うことができました。受賞頂きました皆様におかれましては、なお一層のご活躍を祈念申し上げます。
わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025
8月に開催されたパリ2024パラリンピックでは、吉身出身の南井瑛翔(あきと)選手が競泳4種目に出場され、100mバタフライで6位入賞、100m背泳ぎで8位入賞と共に日本新、アジア新記録を樹立されましたことは記憶に新しいところです。
また、先月(令和6年10月)には「SAGA2024国スポ・全障スポ」が開催され、国スポにおける本県の成績は、天皇杯(男女総合成績)で8位、皇后杯(女子総合成績)で11位と、昨年(令和5年)の鹿児島国体から大きく順位を上げました。
本市出身の選手では、西田有里(にしだ ゆり)さんが陸上競技800mで、谷原未来(たにはら みらい)さんがボウリング2人チーム戦でそれぞれ2位、清水大央(しみず ひろふみ)さんがライフル射撃CFP60で3位、また、二上議員におかれては、クレー射撃トラップで団体4位、個人6位の好成績を収められたのをはじめ、多くの選手が各競技で入賞を果たし、総合成績に大きく貢献されました。
また、全障スポにおいては、米谷琴葵(よねたに ことき)さんが陸上競技50m走と砲丸投げで、また安井駿一(やすい しゅんいち)さんがボッチャで見事優勝を果たされたほか、磯崎浩美(いそざき ひろみ)さんが卓球3位と、本市出身の選手が優秀な成績を収められました。来年(令和7年)の「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会」での、更なるご活躍をご期待申し上げます。
本県での開催までいよいよ1年を切り、本日(令和6年11月29日)で国スポまであと303日、障スポまであと330日となりました。大会を成功裏に収めるため、9月から11月にかけて、4競技のリハーサル大会を本番さながらに開催いたしました。リハーサル大会で見えた課題は、競技連盟と共有する中で、来年(令和7年)の本大会にしっかりと活かしてまいります。
私たちが守山の未来をつくる中高生サミット
次に、去る10月5日には、今年で4回目となる「私たちが守山の未来をつくる中高生サミット」を市役所多目的ホールにて開催しました。今年(令和6年)も熱い想いを持った中高生たちはもちろんのこと、サミット卒業生たちが運営を担い、自身のサミットでの経験も踏まえながら中高生への助言や発表資料作りのフォローを行ってくれたことに、大変うれしく感じたところです。
当日(令和6年10月5日)は、7名が3つのチームに分かれ、「中高生の憩いの場計画」、「SPOFES」、「市の魅力動画の発信」といった若い視点からの提言を取りまとめ、当日(令和6年10月5日)、議員の皆様方と活発な意見交換を行っていただきました。
ご登壇いただきました議員の皆様をはじめ、ご臨席いただきました議員各位のご協力に改めて感謝を申し上げます。
また、子どもたちから提言のあった「憩いの場計画」では、意見交換にとどまらず、先般、プレイベント「IKOI」と題して10月28日、30日、31日の3日間、ライズヴイル都賀山様のご協力を賜る中、自らが「中高生の憩い場づくり」を実践し、延べ41名の参加のもと、「遊び」と「学び」が共存できる居場所づくりに取り組んでくれました。
今後におきましても、若者のまちづくりへの関心を喚起し、実践に繋げていく取組を進めてまいります。
もりやまエコフェスタ2024
また、11月4日には、「もりやまエコフェスタ2024」を開催いたしました。
当日(令和6年11月4日)は、本市出身の近畿大学 亀甲(きっこう)准教授によるご講演や、小中学校による環境学習の事例発表、企業・団体の出展ブース、移動式水族館、燃料電池自動車で作られた電気を使った「ふわふわ遊具」の設置など様々な催しが行われました。
天候にも恵まれたこともあって、昨年度(令和5年度)を上回る約3,200人の方々にご来場いただきました。これらの取組を通して、市民の皆様が、より一層、環境意識を高めていただければ幸いです。
続きまして、当面する諸課題等について、その取組状況を述べさせていただきます。
DXの推進と開庁時間の検討
まず、DXの推進と開庁時間の検討について、現在、市民の利便性向上を目的に、10月に市公式LINEを開設したほか、さまざまな手続きがスマホで出来るよう取組みを進めているところです。具体には、11月からは市民課の住民票・戸籍などの証明書をオンラインにより受け付けできるように行ったほか、「粗大ごみの回収申込み」についても実施に向けて調整を進めております。そのほか、イベント申込みやアンケート調査等についても、順次、手続きの追加を行っているところです。
このことを前提とする中、並行して全庁的な開庁時間の見直しの検討を行い、今般、「行政改革と職員の働き方改革の観点」、さらには、「働きたいと思える職場環境づくり」を目指して、「窓口時間の見直しや対象施設、開始時期など」の方針を取りまとめましたので、今定例月会議中に議員各位のご意見を賜りたいと存じます。
笠原産業用地造成事業
次に、笠原産業用地造成事業の進捗状況です。
笠原産業用地地区計画につきましては、去る10月1日に計画決定の告示を行ったところであり、以後、整備計画区域による建築制限に基づき、引き続き指導・助言を行ってまいります。
埋蔵文化財調査については、試掘調査を概ね80%程度完了しており、来月(令和6年12月)以降には本掘調査の着手を予定しております。滋賀県文化財保護協会等と連携を密にし、迅速かつ円滑に発掘調査を進めてまいります。
また、道路設計と安全対策、ならびに治水対策については、関係機関をはじめ、地元や近隣の皆様と鋭意協議を進めているところであり、現段階における協議状況等につきましては、改めてご報告させていただきます。
JR守山駅東口再整備基本計画の策定および西口の渋滞対策
次に、JR守山駅東口再整備基本計画の策定および西口の渋滞対策について、まず、東口の再整備については、「人が集まりつながる憩いとにぎわいのあるまち」をコンセプトに、東口が目指すべき将来像についての基本計画素案を取りまとめたところであり、先般、開催された守山駅東口再整備基本計画策定委員会等でお示しさせていただいたところです。今後、年明けの1月(令和7年1月)にパブリックコメントと市民説明会を実施し、市民の皆様からのご意見を賜るなかで基本計画を取りまとめてまいります。
また、西口の渋滞対策については、今月(令和6年11月)の18日からロータリー内横断歩道を一時的に撤去して、渋滞への影響等の調査を行う社会実験を実施しております。12月16日までの約1か月間、駅を利用される皆様にはご不便をおかけしますが、この社会実験の結果等を踏まえ、より具体的な渋滞対策を検討してまいります。
令和7年度の予算編成に向けて
次に、令和7年度の予算編成について、今月(令和6年11月)15日に各部局から予算要求書の提出を受け、いよいよ予算編成作業が本格化します。議員の皆様からも、来年度(令和7年度)予算に向けた様々な課題事項等の要望をいただいているところであり、今後の予算編成の中でしっかりと、検討してまいります。
今回の予算編成方針では、「(1) 今が時代の転換点であることを認識する。」、「(2) 守山の将来のため、現在進行中のハードを含む大型プロジェクトや守山の将来像・土地利用のあり方検討(長期ビジョンの策定)などをしっかりと進める。」、「(3) 大型プロジェクトやあり 方検討と並行して、市民に寄り添った、きめ細やかな施策を進める。行政にしかできないことを着実、丁寧、そして、変化をおそれずに実行する。」の3つを大きな方針に掲げ、市民の皆様に、『守山に住んでいて良かった』、『また守山に戻ってきたい』と実感していただけるまちづくりを着実に進めるものとしております。
今後の財政収支見込みにおいては、令和7年度で約15億円の財源不足を試算しており、財源不足解消はもとより、将来の事業推進にあたっては、「選択と集中」により、優先順位を定めるなか、事業の重点化を行うことが必要不可欠であり、その財源の確保のため、最小の経費で最大の効果を生み出す予算編成とし、安定した財政基盤の確保と自律した健全財政を推進してまいります。
提案理由
それでは、上程いただきました案件について、その提案理由をご説明申し上げます。
議第54号は、令和6年度守山市一般会計補正予算(第4号)で、歳入歳出それぞれに7億512万円を追加し、補正後の予算総額を371億9,390万7千円とするものです。
その主なものについてご説明いたします。
総務費関係では、もーりーカーの利用実績の増加に伴い、運行維持に係る補助金の増額と、利便性向上を目的とした制度改善に伴う周知経費等をお願いするものです。
民生費関係では、前年度(令和5年度)の実績に基づく社会保障費の国庫負担金等の返還金のほか、障害者自立支援給付費、障害児通所サービス給付費、福祉医療助成費および生活保護費について利用実績等に伴う増額を、衛生費関係では、前年度(令和5年度)実績に基づく新型コロナウイルスワクチン接種に係る国庫負担金等の返還金のほか、予防接種では、子宮頸がん予防のためのHPVワクチン接種者数の増加に伴う委託料等をお願いするものです。
農水産業費関係では、突発的な故障等により緊急に修繕等が必要となった農業生産基盤整備に係る補助の増額を、商工費関係では、今年(令和6年)の1月から新たに操業された事業所に対する企業立地促進奨励金を、また、土木費関係では、県事業の進捗に伴う建設負担金や、今市自治会の地区計画に係る河川流下能力の検証調査費等をお願いするものです。教育費関係では、来年度の特別支援学級の新設に伴い、教室の改修や階段昇降機設置に係る工事費等の増額補正をお願いするものです。
次に、債務負担行為の補正でございます。
次年度(令和7年度)以降の事務、ならびに事業推進のための準備行為として、全体で22件の債務負担行為の補正をお願いするものです。その内訳としては、吉身保育園をはじめとする公の施設3件に係る指定管理者の指定や、庁舎受付案内・電話交換事業など来年度以降の業務実施に係るもの、また、速野小学校長寿命化事業に伴う仮設校舎のリースなど、債務負担行為をお願いするものです。
以上が、一般会計の概要でございます。
次に、議第55号は、令和6年度守山市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)で、年度当初の健診閑散期での受診を促すことで受診率の向上を図るため、個別勧奨通知の早期発送の準備行為として債務負担行為の補正をお願いするものです。
議第56号は、令和6年度守山市育英奨学事業特別会計補正予算(第1号)で、本年(令和6年)1月から3月にご寄付いただいた「ふるさと納税」を、寄付者の意向により育英奨学基金に積み立てるとともに、今年度の育英奨学生の確定に伴う貸付金の減額等の補正をお願いするものです。
続きまして、条例案件でございます。
議第57号は、刑法等の一部改正により、懲役および禁錮が一元化され、拘禁刑が創設されることに伴い、関係条例の改正を行うものです。
議第58号は、市民の利便性向上のため、全庁的に行政手続きのオンライン化を進める中、印鑑登録証明書のオンライン交付申請を開始するに当たり、必要な改正を行うものです。
議第59号は、雇用保険法、刑法等の改正に伴う国家公務員退職手当法の改正に伴い、必要な改正を行うもの、議第60号は、守山町公園テニスコートの再整備に伴う使用料の改定を行うものです。 議第61号は、子育て中の親子が気軽に集い、相互交流や子育ての悩みを相談できる場を提供することで子育ての不安の軽減や子どもの健やかな育ちを支援するとともに、子育て支援事業を通した地域交流を推進する拠点施設として「地域子育て支援拠点施設」を新たに設置するものです。
議第62号から議第64号については、平成27年度に民営化した幸津川、三宅、石田のデイサービスセンター敷地の貸付期間の満了に伴い、引き続き10年間の無償貸付について、地方自治法の規定に基づき、議決を求めるものです。
議第65号から議第67号については、いずれも公の施設の指定管理者の指定について、地方自治法の規定に基づき、議決を求めるもので、議第68号は、市道12路線の認定および2路線の廃止につきまして、議決を求めるものです。
以上、上程いただきました案件についての提案理由とさせていただきます。
なお、お許しを頂きまして、報告案件1件につきまして、その要旨を申し上げます。 報告第18号は、令和6年度一般会計補正予算(第7号)で、10月27日執行の衆議院議員総選挙に要する経費の補正について、10月9日付けで委任専決処分を行ったもので、地方自治法の規定により報告するものです。
何とぞ十分なご審議を頂きまして、しかるべき御賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
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