令和6年守山市議会6月定例月会議提案理由

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ページ番号1010153  更新日 令和6年6月7日

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皆様、おはようございます。

議員各位におかれましては、公私ともご多用の中、ご健勝にてご参会を賜り、本日(令和6年6月7日)ここに、令和6年守山市議会6月定例月会議が滞りなく開会の運びに至りましたことに対し、お喜び申し上げます。

提案理由の前に、このたび、全国市議会議長会から市議会議員20年のご功績に対しまして、栄えある特別表彰をお受けになられました 森 貴尉議員におかれましては、高席からではございますが、心からお喜びを申し上げますとともに、深く敬意を表します。今後におきましても、なお一層ご自愛を賜り、市政の発展と市民福祉の向上にご活躍を頂きますよう、祈念申し上げます。

さて、本日、定例月会議に提出させて頂きました案件は、予算案件2件、条例案件4件、人事案件1件の計7件とともに、報告案件13件でございます。

ご説明を申し上げます前に、お許しを頂きまして、諸般の報告ならびに当面する諸課題等についての考えを述べさせて頂きます。

諸般の報告ならびに当面する諸課題等

好天に恵まれましたゴールデンウイークでは、市内各地で春まつりが行われ、期間中、ユネスコ無形文化遺産「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つである「近江のケンケト祭り長刀振り」が小津神社と下新川神社において実施されました。

小津神社では、踊り当番である山賀町によって6年ぶりに迫力ある長刀行列と子どもたちによる太鼓やささらなどを使った踊りが、また、下新川神社では、すし切り神事に続いて、ささらや笛の音色にあわせて「かんこの舞」と長刀振りが、それぞれ披露されました。

馬路石邊神社(うまじいそべじんじゃ)の「豊年踊り」では、色鮮やかな衣装に身を包んだ踊りの列が豊作を願い町内を練り歩くなど、市内各地で様々な伝統行事が執り行われました。

今日まで継承されてきた地域の皆様に対し、敬意と感謝を申し上げます。

また、5月17日から19日までの間、姉妹都市である韓国の「公州市」から、崔源哲(チェ ウォンチョル)市長、尹求炳(ユン グビョン)市議会議長を始め、8名の行政団と、13名の忠南燕亭国楽団(ちゅんなむ よんじょん こくがくだん)からなる総勢21名の使節団の皆様が、7年ぶりに本市を訪問されました。

今回は、国楽団(こくがくだん)を初めて「ルシオールアートキッズフェスティバル」に招待させていただき、韓国の伝統楽器を用いた演奏により、市民ホールにおいて盛大にオープニングを飾っていただきました。

ご来場いただいた多くの方々に韓国文化を「生」で触れていただく機会になっただけではなく、使節団の皆様にも、本市の文化・芸術に触れていただく機会となり、両市の交流が一層深まったものと感じているところです。

今後におきましても、姉妹都市との友好親善と相互の国際理解を深めてまいります。

また、5月19日には第13回目となる「ルシオール アート キッズ フェスティバル」を開催しました。今年度(令和6年度)は、新たに北部図書館を加えた6会場で実施し、約8,000人もの方々にお越しいただきました。

さらに、同日から26日まで、「守山ほたるパーク&ウォーク」を開催しました。

期間中、ほたるの森資料館や目田川河川公園、三津川河川公園の3箇所だけでも 3,500頭におよぶホタルの飛翔が観られ、その他箇所においても多くの飛翔が確認され、市内外から約21,000人もの来場者を迎えることができました。

このように市内各地でホタルが観られることは、誇りであり、ホタルが育つ水辺環境を守る活動をびわこ豊穣の郷をはじめとする市民の皆様が行ってきた賜物であり、心より感謝を申し上げる次第です。

 

続いて、当面する諸課題等について、その状況を含めご報告申し上げます。

まず、待機児童対策でございます。 

昨年度(令和5年度)に82名もの待機児童が発生したことを受け、ハード、ソフト両面からその対策を推進してまいりました。

ハード対策としては、令和6年4月に「よしみ乳児保育園」、「フェリーチェ今宿保育園」の2園を開園し、保育ニーズの高い1、2歳児の受け皿64人分を確保しました。

また、ソフト対策として、保育士確保に係る補助金の新設・拡充や保育士ケアに取り組み、保育士確保を積極的に進めた結果、多くの園で前年度(令和5年度)並またはそれ以上の子どもの受入れを行いました。しかしながら、1、2歳児で新規申込者数が対前年度比61人増の967人となったことなどにより、今年度の待機児童数は58名となったところです。

このように、保育ニーズの増加は依然として続いており、引き続き対策が必要であることから、将来的な人口推計を睨みつつ、令和7年度開園に向けた小規模保育所や令和8年度開園に向けた定員90人規模の保育所整備を進めるとともに、「メンタルヘルス相談」や「保育士等保育料補助金」など保育士定着化の取組、更には市単独での処遇改善である「もりやま手当」の支給など保育士確保策の継続実施等、ハード、ソフト両面の取組みにより、待機児童の早期解消を図ってまいります。

次に、長期ビジョンについて、これまで先人の皆さま方が積み重ねて来られたまちづくりによって、着実な人口増加が続いていますが、高齢化と少子化が同時進行する現状において、市全体の活性化や集落の維持を図るためには、引き続き緩やかな人口増加の継続が大切であると考えております。

しかしながら、直近の本市の人口動向を見ますと、令和5年度末人口は、前年度(令和4年度)から僅か56人の増加に留まり、これまでの人口増加ペースが急激に鈍化しております。特に、令和5年度の転入数は対前年度比△472 人、出生数は対前年度比△130 人と、ともに落ち込みが大きく、今後の動向を注視する必要があります。

そうしたことから、今年度取り組む長期ビジョンの将来人口の推計においては、実績に基づく統計上の人口推移だけでなく、現在進めている企業誘致や今後の住宅開発等の見込みも加味しつつ、学区別等の詳細予測を行なってまいります。その上で、長期ビジョンが将来のまちづくりの指針となるよう、市民や議会の皆様としっかり議論する中で策定してまいります。

次に、「わた SHIGA 輝く国スポ・障スポ2025」ですが、本日で国スポ開催まであと478日、障スポ開催まであと505日となりました。大会を成功裏に収めるため、第2回目の守山市実行委員会を去る5月18日に開催し、本大会を見据えた取組方針等について議論いただきました。

機運醸成に向けては、商業施設はもちろんこと、駅前や商店街での街中装飾とともに、各種イベントにおける PR ブースの出店など、積極的かつ継続的に国スポ・障スポの開催ムードを高めてまいります。

また、7月下旬には、土に還る繊維で作った「スポーツ推進PR用ポロシャツ」を議員の皆さまや職員等に配布する予定です。令和9年度開催のワールドマスターズゲームズまで着用した後、たい肥化し、学校等で活用を図ることで、スポーツの分野から、守山らしい、官民連携の大会運営や循環型社会への取組をPRしてまいりますので、議員各位におかれましてもこのポロシャツの着用などにご協力賜れば幸いです。

9月から11月にかけて、開催4種目それぞれ、本番さながらのリハーサル大会を開催いたします。ここでしっかりと課題を洗い出し、令和7年度の本大会での円滑な運営に万全を期してまいります。

次に、市民誰もが実感できるDXの推進として、「すべての手続きがスマホで完結!」を目指して、「オンライン申請システム」を導入します。全庁挙げて取り組んでいるところであり、今後順次、オンラインによる各種手続きのメニュー追加と公開を進めてまいります。

また、スマホ上の窓口となる「市公式LINE」の導入と「公共施設予約システムのキャッシュレス決済」については、10月からの運用開始に向け、鋭意作業を進めているところです。

これらの運用に先立ち、オンラインなどデジタル分野での「お困りごと」について気軽に相談できる体制を各地区会館に設けたところであり、ICT政策課内に設置した「デジタルよろず相談所」と一体となる中、一人ひとりに寄り添った温かい丁寧なサポートを行ってまいります。

次に、国の物価高騰対策の「低所得者世帯支援給付金」については、これまでに住民税非課税世帯に対して、昨年度の3万円に加え1世帯あたり7万円を5,104世帯に給付し、住民税均等割のみ課税世帯に対しては、1世帯あたり10万円を1,258世帯(令和6年5月31日現在)に給付いたしました。

また、現在、これらの世帯で18歳以下の子どもを扶養している世帯に対しては、子ども1人あたり5万円を給付する「低所得者子育て世帯加算給付金」を、8月末を受付期限として実施しているところです。 さらに、今後の予定として、令和6年度に新たに対象となった世帯に対する給付を行います。また、令和6年度に行う定額減税の効果を十分に受けられない方に対して、その不足額を給付する「定額減税補足給付金」の給付事務も進めております。

いずれの給付金も7月下旬の申請開始を目標に、国からの情報をもとに、対象となる方へ迅速かつ的確に支給が行えるよう、引き続き、取り組んでまいります。

次に、笠原産業用地造成事業の進捗状況について、去る5月11日、12日の2日間にわたって計6回、地権者様を対象に土地売買契約に関する説明会を開催させていただきました。

現在、各地権者様との契約会の日程を調整しているところであり、今後順次、契約の締結を進める中、秋頃には概ねの地権者様との契約を完了できるよう、鋭意取り組んでまいります。併せて、近隣の皆様への進捗状況の報告についても、遺漏なく行ってまいります。

次に、北消防署出張所建替整備事業について、湖南広域消防局と連絡・調整を図りながら、5月10日に工事を終え、16日に引き渡しを行ったところです。

28日には湖南広域行政組合主催による竣工式が、議長をはじめ、組合議会議員、周辺自治会長などの皆様のご臨席のもと、つつがなく挙行されました。また、一般お披露目ついては、6月1日に内覧会を開催し多くの方にお越しいただいたところです。今後、10月の完了を目指して、旧庁舎の解体工事等を進めてまいります。

 

続きまして、令和5年度の各会計の決算見込み等について、ご説明申し上げます。

まず、一般会計でございます。

歳入のうち、市政運営の根幹であります市税につきましては、納税義務者の増等により個人市民税が増収、また固定資産税も大規模な工場建築の増等により増収となり、結果、予算額を大幅に上回る見込みです。なお、市税の収納率については前年度を0.12ポイント上回る97.27%となる見込みです。

一方、歳出においては、保育園等の待機児童の緊急対策として、よしみ乳児保育園整備等のハード整備と、民間園の保育士確保等の様々なソフト事業を組み合わせた取組、中学3年生までの通院医療費助成の拡充、新庁舎整備や立入公園整備、さらには、国の交付金を活用した物価高騰対策等にも取り組み、市政の様々な課題に対して、着実かつ計画的な予算執行に努め、最小の経費で最大の効果を生み出すべく取り組んでまいりました。その結果、実質収支で6億5千万円余の黒字決算となる見込みです。

また、基金については、新庁舎整備や旧環境センター解体工事、旧都賀山荘等のレンガ片等土砂撤去工事で計画どおりに取り崩した結果、年度末の基金残高は、前年度より16億2千万円余減となる見込みです。

今後においても、第5次財政改革プログラムを遵守し、財源の確保や経費の効率化により、「重点事業の推進」と「健全な財政運営の堅持」の両立が図れるよう取り組んでまいります。

次に、国民健康保険特別会計ですが、令和5年度は、国保税率引き上げ等の影響により、実質単年度収支における赤字は前年度比約8千万円減の約3千百万円となりますが、一般会計からの繰り入れに加えて、国保財政調整基金から2千5百万円を繰り入れることにより収支均衡となる見込みです。

また、病院事業会計におきましては、市民病院別館解体に伴う固定資産除却分を資産減耗費に計上したことから、約1億2千万円の純損失となる見込みです。

その他の特別会計および企業会計につきましては、いずれも黒字となる見込みとなっております。

提案理由

それでは、提案をいたしました議案について、提案理由をご説明申し上げます。

まず、予算案件でございます。

議第36号は、令和6年度守山市一般会計補正予算(第1号)でありまして、歳入歳出にそれぞれ4億2,338万7千円を追加し、総額を359億2,338万7千円とするものです。

総務費では、市税において、法人市民税の確定申告による法人税割の還付に係る予算の増額や、一般財団法人自治総合センターのコミュニティ助成事業に、2自治会が助成決定されたことに伴う補正等をお願いするものです。

民生費では、市内法人が県補助金の内示を受けられたことによる障害者グループホーム整備費の市補助金の補正、また、医療的ケア児に対して在宅で必要なサービスを調整し、本人・家族と関係機関をつなぐコーディネーターの配置を委託する経費の補正等をお願いするものです。

さらに、民生費および教育費では、保育園・こども園および小中学校における給食物資の高騰に伴う保護者負担軽減に向けた支援として、国の物価高騰対策の交付金を活用し、食材費の増額補正をお願いするものです。

衛生費では、今年(令和6年)秋から、65歳以上高齢者等を対象に新型コロナワクチンの定期接種を実施するにあたり、必要な経費の補正等をお願いするものです。

教育費では、来年(令和7年)4月から公立幼稚園での給食を開始するにあたり、各幼稚園の配膳室の整備に係る経費の補正等をお願いするものです。

次に、債務負担行為の補正でございます。

国が進める自治体情報システムの標準化・共通化の令和8年4月からの本格稼働にあたり、ガバメント・クラウドへの接続利用料等に係る経費とともに、市有バスの老朽化に伴う中型バスの購入経費についてお願いするものです。

以上が、一般会計にて補正をお願いさせていただく主な事業概要となります。 

次に、議第37号は、令和6年度守山市水道事業会計補正予算(第1号)でございます。立入水源地の耐震化にあたり、土質調査、揚水試験および必要な設備の規模・配置の検討等を行う基本設計に係る経費の補正をお願いするものです。

 

続きまして、条例案件でございます。

議第38号は、地方税法等の改正に伴い、市税条例の一部を改正するもので、大規模災害時等、被災者が減免申請の手続きが困難な場合において、減免要件に該当することが明白であれば職権による減免を可能とする改正等を行うものです。議第39号は、地方税法等の改正に伴い、都市計画税条例の一部を改正するもので、民間事業者が一体型滞在快適性等向上事業により整備した土地・家屋にかかる都市計画税について、いわゆる「わがまち特例」に基づく軽減措置を追加するため、必要な改正を行うものです。

議第40号は、「特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準」の一部が改正されたことに伴い、磁気ディスク等特定の記録媒体での交付に関する規定が手続きのオンライン化の支障となっていることから、新たな情報通信技術の導入・活用に対応できるよう、必要な改正を行うものです。

議第41号は、「幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準」等の一部が改正されたことに伴い、地域型保育施設において従事する職員数について、必要な改正を行うものです。

 

続きまして、人事案件1件でございます。

議第42号は、職員の人事異動に伴い、固定資産評価員の選任について、地方税法に基づき同意を求めるものです。

以上、本日(令和6年6月7日)提出いたしました案件についての提案理由とさせていただきます。

 

なお、お許しを頂きまして、同じく送付いたしました報告案件13件について、その要旨を申し上げます。報告第1号から5号までは、委任専決処分を行ったもので、地方自治法の規定に基づき報告をさせていただきます。

報告第1号は、令和5年度一般会計補正予算(第14号)で、去る3月29日に企業版ふるさと納税による寄付を賜り、寄附者のご意向に基づき、「保育・学童保育の待機児童ゼロの推進(子育てしやすい環境の整備事業)」に活用するため、福祉基金へ積み立てたもので、3月31日付で委任専決処分を行ったものです。

報告第2号は、令和5年度後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)で、最終実績による保険料収入の増額および後期高齢者医療広域連合納付金の増額により、3月31日付で委任専決処分を行ったものです。報告第3号から第5号までは、本市の市税に係る各条例について、法律や政令等の改正により所要の改正を行うもので、施行期日が本年4月1日であることから、3月31日付けで委任専決処分を行ったものです。

まず、報告第3号は、地方税法等の一部改正に伴い、市民税に係る定額減税の対応や、固定資産税に係る負担調整措置の延長など、所要の改正を行ったものです。

報告第4号は、地方税法の一部改正に伴い、都市計画税条例に係る負担調整措置の延長などの所要の改正を行ったものです。

報告第5号は、地方税法等の改正に伴い、国民健康保険税の後期高齢者支援金等課税額に係る課税限度額について、現行の22万円から24万円に引き上げる一方、低所得者に係る軽減措置を拡充し、5割軽減および2割軽減の対象となる世帯の軽減判定所得の引上げについて、所要の改正を行ったものです。

報告第6号は、地方自治法施行令の規定により、令和5年度から6年度に繰り越しを行った一般会計の繰越計算書について、報告第7号および第8号は、地方公営企業法の規定により、令和5年度から6年度に繰り越しを行った水道事業および下水道事業会計の繰越計算書について、報告第9号は、地方公営企業法の規定により、令和5年度から6年度に繰り越しを行った病院事業会計の繰越計算書について、報告させていただくものです。

報告第10号および第11号は、地方自治法の規定により、令和5年度守山市土地開発公社の決算ならびに令和6年度の事業計画と予算について、報告第12号および第13号についても同法の規定により、一般財団法人守山野洲市民交流プラザおよび公益財団法人守山市文化体育振興事業団の令和6年度に係る事業計画と予算について、ご報告申し上げるものです。

 

以上、説明とさせていただきます。

何とぞ十分なご審議を頂きまして、しかるべき御賛同を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。

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