更新に至った経過

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ページ番号1001954  更新日 令和5年7月26日

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本市では、「環境センターの老朽化への対応」を平成25年度の最重要課題として位置づけ取り組んでいるところでありますが、この度、「施設の更新」で行くべきか、「長寿命化による大規模改修」で行くべきかについて、

  1. 周辺環境、安全性等からの比較、
  2. 経済的側面からの比較検討を行い、総合的に検討を重ねた結果、
    1. 環境への配慮が一層確保されること
    2. 性能向上により継続的かつ安定的にごみ処理が図れること
    3. 焼却処理による熱エネルギー等の活用が可能となること
    4. 経済的側面からも効果が大きいことなど、総合的な観点から判断し、「環境施設の更新」に向けて取り組みます。

また、議会におかれましても、「環境施設の更新」に向け、議論を進めるため「環境施設対策特別委員会」を新たに設置いただいたところです。

今後、「環境施設の更新」を進めるにあたっては、市民全体の問題として考えるべき重要な課題であることから、7月12日に設置しました学識経験者と市民の代表者等で構成する「環境施設対策市民会議」を設置した中で検討を進め、市民・議会・行政が一体となって、その方向性を検討します。

ここでは、環境センターの現状と本市が「環境施設の更新」と判断した経過を市民の皆様にお知らせします。

1 市が「施設の更新」の考え方に至った経過

環境センターは、地元自治会(今浜・水保・立田・幸津川)の皆様や多くの関係者の皆様の深いご理解の中、昭和60年4月にごみ焼却処理施設翌年4月に粗大ごみ処理施設を運転開始し、現在もごみ処理施設としてその役割を果たしています。
また、周辺施設として農村総合センター、もりやまバラ・ハーブ園、農村多目的広場、市民プールなどの施設の整備を進め、現在、市民の皆様に利用していただいています。

施設概要

(1)ごみ焼却施設

  • 建物面積 1,130平方メートル
  • 運転開始 昭和60年4月
  • 処理能力 45t/24h×2系統
  • 処理方式 流動床式焼却炉

(2)粗大ごみ処理施設

  • 建物面積 890平方メートル
  • 運転開始 昭和61年4月
  • 処理能力 30t/5h
  • 搬入量 約3,500t/年(平成24年度)

(3)最終処分場

  • 埋立面積 9,260平方メートル
  • 運転開始 平成16年8月
  • 埋立容積 32,000立方メートル(埋立率26%・平成24年度末)

周辺環境

  • 農村環境改善センター
  • 農村多目的広場
  • もりやまバラ・ハーブ園
  • 市民プール

1.本市を取り巻く状況の変化

環境センターを取り巻く状況は、滋賀県が平成13年度から、県南部5市(大津市・草津市・守山市・栗東市・野洲市)のごみ処理広域計画を大津市(旧志賀町栗原地先)で進めていましたが、平成20年2月に県が中止を表明しました。
その後、県は、守山市と野洲市の2市によるごみ処理広域計画を示しましたが、平成21年8月に野洲市が単独でのごみ処理計画を決定し、現在、取り組みを進められています。
このように、本市を取り巻く状況が変わったことから、守山市単独でのごみ処理施設の検討が必要となり、平成22年度に廃棄物処理法に基づく精密機能検査を実施しました。
結果、環境センターは、操業から30年近くが経過し、経年による施設の老朽化は否めず、今後も安定的にごみ処理施設を維持し、継続するためには抜本的な対策が急務となりました。

2.庁内での検討

そうした状況を受けて「環境センター老朽化への対応」について、庁内での検討を進める中、昨年11月に、庁内に環境施設対策推進本部を立ち上げ、「施設の更新」で行くべきか、「長寿命化による大規模改修」で行くべきかについて、(1)周辺環境、安全性等からの比較、(2)経済的側面からの比較検討を行い、総合的に検討を重ねてきました。

その結果、

  1. 環境への配慮が一層確保されること
  2. 性能向上により継続的かつ安定的にごみ処理が図れること
  3. 焼却処理による熱エネルギー等の活用が可能となること
  4. 経済的側面からも効果が大きいことなど、総合的な観点から、「施設の更新」が最善であると判断しました。

2 環境センターの現状

環境センターは操業から30年近くが経過し、老朽化がかなり進んでいる状況です。このため老朽化への対策が必要です。

  1. 焼却炉の外部(ケーシング)は、穴が空いている状態です。
  2. 焼却炉の内部(耐火物)は、アンカーが露出しています。
  3. 焼却炉の底部には、不燃物が付着しています

3 「長寿命化による大規模改修」と「施設の更新」の両案を検討

「長寿命化による大規模改修」か、「施設の更新」かについて、(1)周辺環境、安全性等からの比較、(2)経済的側面からの比較検討を行いました。
なお、両案の比較については、平成25年度から平成61年度までの長期的な視点に立ち、検討を行いました。

平成25年度から平成61年度までの検討工程表

1.周辺環境・安全性等からの比較

周辺環境・安全性等の観点からの比較については、(1)周辺環境、(2)ごみ処理の安定性、(3)機器性能、(4)余熱利用等の項目で検討を行いました。

(例)ダイオキシン類の場合
法規制値は10ですが、現施設の自主規制値は1で設定しています。
施設を更新する場合、現自主規制値の20分の1以下(自主規制値0.05以下)での設定が可能となります。
各項目で比較検討した結果、「施設の更新」を行うことにより最新技術の導入が可能となり、周辺環境・安全性等を向上させることが可能となります。

2.経済的側面からの比較

経済的側面からの比較については、平成25年度から平成61年度までの長期的な視点に立ち、新規施設工事費だけでなく、運転・管理費や維持修繕費等も踏まえた中で検討を行いました。

平成25年度から平成61年度までに係る費用

本体工事費や市の負担額等の観点から比較検討した結果、「施設の更新」が経済的であります。

4 これからの進め方

守山市環境施設対策市民会議を設置しました。
「環境センターの老朽化への対応」については、市民全体の問題として考えるべき重要な課題であり、「環境施設の更新」を進めるにあたっては、今後、市民会議の中で、(1)施設の更新に係る整備方針や整備内容、(2)設置場所の考え方、(3)付帯施設のあり方、(4)ごみ減量化の推進方策等を検討します。

今後も引き続き、市民の皆様に説明を行っていきます。
環境センターは、市民の皆様の生活に大きな影響を与える重要な施設です。市民会議の内容につきましては、随時、広報やホームページでお知らせします。
本市では、この課題の解決に向け庁内一丸となって市民の皆様とともに取り組んで参りますので、ご理解とご協力をお願いします。

5 これまでの取組

守山市環境施設対策市民会議での取組については次のリンクをご覧ください。

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このページに関するお問い合わせ

守山市 環境生活部 環境センター 運営管理係
〒524-8585 滋賀県守山市環境学習宣言都市宣言記念公園1番地2
電話番号:077-599-6206 ファクス番号:077-599-6207
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。