令和7年守山市議会12月定例月会議提案理由
議員各位におかれましては、公私ともご多用の中、ご健勝にてご参会を賜り、本日(令和7年11月28日)ここに、令和7年守山市議会12月定例月会議が滞りなく開会の運びに至りましたこと、心よりお喜び申し上げます。
はじめに、先ほど議長からもございましたように、去る10月24日、元守山市長である甲斐 道清様がご逝去されました。謹んで哀悼の誠を捧げたいと存じます。
甲斐 道清様は、市民の厚い信託を受けて、平成7年に第3代守山市長として就任され、 2期8年にわたり、市民の声を市政に反映させながら、住民の福祉と地方自治の発展に尽力をされました。市長在任中には、長年、課題とされていました広域斎場である野洲川斎苑の建設、旧野洲川廃川敷の農地を活用した地域農産物の直売所である「もりやまフルーツランド」の開設、また、ゲンジボタルの復活と水と緑のあふれるまちづくりを進めるホタル条例の制定、そのほか本市の玄関口である守山駅西口の駅前総合案内所の整備、守山町公園や近江妙蓮公園の整備、大型児童センターの開設等のご功績を挙げれば枚挙に暇(いとま)がありませんが、その任期の間、ひたすらに市政の発展と市民福祉の向上のために心血を注いでこられました。
その多大なるご功績と生前のご遺徳に対し、心から敬意を表しますとともに、改めて、甲斐 道清様のご冥福をお祈り申し上げます。
それでは、提案理由の説明に先立ちまして、諸般の報告ならびに当面の諸課題等について申し上げます。
1 諸般の報告
菊薫る11月3日の文化の日、議員各位をはじめ、多くの来賓のご臨席を賜る中、「令和 7年度 市政功労者表彰式典」を厳粛かつ盛大に執り行いました。
地方自治や文化、体育、福祉等の分野から、28名と3団体の皆様を表彰させていただきました。とりわけ、今年(令和7年)は文化・スポーツ分野において、若い方の活躍が顕著でありました。
今般、受賞をされました皆様は、長年にわたり市政の発展と市民福祉の向上に、多大なるご尽力をいただいた方々であり、これまでの献身的な取組みに対し、心から敬意と感謝を申し上げますとともに、なお一層のご活躍をご祈念申し上げます。
10月27日をもって、びわこ国体以来、44年ぶりとなった「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」が大盛況のうちに閉幕しました。
国スポでの本県の成績は男女総合成績および女子総合成績ともに1位となり、天皇杯・皇后杯の獲得という輝かしい成績を収めることができました。
本市出身の選手では、清水大央(しみず ひろふみ)さんがライフル射撃CFP(センター・ファイア・ピストル)30で3位、また障スポにおいては、南井瑛翔(みない あきと)さんが水泳 50m背泳ぎおよび50mバタフライで1位とともに大会新記録を樹立、大西航(おおにし わたる)さんが50m自由形および50m平泳ぎで、井上舞美(いのうえ まみ)さんが25m背泳ぎおよび25mバタフライで、米谷琴葵(よねたに ことき)さんが陸上競技50m走と砲丸投げで、また中西達哉(なかにし たつや)さんがボウリング青年男子2組で1位等、本市出身の選手が優秀な成績を収められました。
本市においては、正式競技や公開競技など全9競技を開催し、全国各地から選手・監督をはじめ、大会関係者、一般観覧者の皆さまをお迎えし、各競技会場で熱戦が繰り広げられました。トップアスリートが勝利に向かって全力でプレーする姿は観る人に勇気と感動を与えるとともにスポーツの魅力を改めて体感していただけたものと存じます。
また、学校・園で作成した応援のぼり旗や横断幕、会場を彩る花栽培、地域特産品のふるまい、競技会場周辺の清掃等のご協力、ボランティアの皆さまのサポート、ご協賛をいただいた企業・団体の皆様など、多くの方々のお力により温もり溢れる最高のおもてなしで大会を盛り上げ、選手や観客の皆さまをお迎えすることができ、大会を成功裏に終えることができました。競技団体をはじめ大会関係者等、本大会開催に向けてご協力・ご尽力いただきました全ての皆様に心より感謝申し上げます。
この大会で生まれた多様なつながりをレガシーとして繋ぎ、年齢や性別、障害の有無にかかわらず、「誰もが」「どこでも」「いつまでも」運動やスポーツに親しむことができる「健康元気なまち」の実現に向けて引き続き取組を進めてまいります。
また、11月2日には、「もりやまエコフェスタ2025」を開催しました。
今年(令和7年)は開催5周年となることで、お天気キャスターとしておなじみの天達武史(あまたつたけし)さんを招いた記念講演や、株式会社伊藤園様のご寄付による桜の樹の記念植樹、小中学校による環境学習の事例発表、さらには、燃料電池自動車の電気を使った「ゴーカート体験」や「ふわふわ遊具」の設置、企業・団体の出展ブース、移動式水族館など様々な催しが行われました。
天候にも恵まれたこともあって、昨年度(令和6年度)を上回る約4千人もの皆さまにご来場いただきました。これらの取組を通して、市民の皆様が、より一層、環境意識を高め、実践に繋げていただければ幸いです。
次に、10月28日、守山サンレディース分団(MSL分団)が横浜市で開催された「全国女性消防操法大会」に滋賀県代表として出場されました。仕事と家庭を両立しながら、4か月以上にわたる訓練の成果を、全国の舞台で素晴らしい操法を披露されました。
また、11月16日の湖南広域消防局による消防総合演習の場においても、心をひとつに力強い操法を披露していただきました。
MSL分団におかれましては、日頃の訓練のみならず、防火啓発活動等を通じて、地域防災力の向上に尽力いただいておりますこと、改めて敬意と感謝を申し上げます。
続きまして、当面する諸課題等について、その取組状況を述べさせていただきます。
まず、待機児童対策について、10月14日から24日までの間、令和8年度の保育園およびこども園長時部の第1回入園受付を行ったところ、申込者数は640名であり、対前年(令和6年)比27名の増となりました。0~2歳の低年齢児の状況は、2歳児は17名の減となったものの、0歳児で16名の増、1歳児で10名の増となり、依然として低年齢児の保育ニーズは高い状況にあります。今後も年度末まで入園申込の受付を行いますが、その状況については改めて報告させていただきます。
また、立入町地先で令和8年4月開設予定の(仮称)認可保育園守山こども芸術大学の整備状況については、現在、内装工事に取り掛かっているところであり、計画どおり来年(令和8年)2月末に工事が完了する予定です。当該園の保育士確保状況につきましても、園長・主任を含め、順調に進められていると聞き及んでおります。
また、フレンドタウン守山の2階に地域子育て支援拠点施設、「mamocco(まもっこ)」が本日(令和7年11月28日)オープンいたしました。昨日の開所式・内覧会には、多くの議員の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。
この「mamocco」の壁面には、京都芸術大学の学生さんとのコラボレーションにより、守山ゆかりのホタルや近江妙連、守山メロンなどをモチーフにした、可愛いキャラクターがデザインされております。
今後、多くの子育て世帯の皆様に、「mamocco」が親しまれ、気軽に遊びに来ていただけるよう、指定管理者としっかりと連携を図ってまいります。
次に、令和8年度の予算編成について、11月13日に各部局から予算要求書の提出を受け、いよいよ予算編成作業が本格化しています。
令和8年度は、守山市長期ビジョン2035の初年度であり、ビジョンに掲げる将来都市像、「私の『想い』がかなうまち」の実現に向け、その新たな歩みを進めはじめる重要な年度であるとともに、市長任期の最終年となる4年目を迎えます。各種施策の推進にあたっては、財政規律の遵守はもちろんのこと、人口構造の変化、地域活動等の担い手不足、物価高騰など、本市の取り巻く環境が変化していることを認識するなか、これまで議論・検討を進めてきた守山の将来を見据えた大規模プロジェクト、いわば「攻め」の施策と市民に身近で寄り添ったきめ細い施策、いわば「守り」の施策の二兎をバランスよく組み合わせ、「守山に住んでいて良かった」、「また守山に戻ってきたい」と実感できるサステナブルなまちづくりを目指してまいります。
また、国では、物価高騰等に対応するための総合経済対策として21.3兆円規模の補正予算案が、本日、閣議決定される見込みです。本市におきましても、重点支援地方交付金を活用した物価高騰に係る必要な支援策について、早々に検討し、議会の皆様と協議する中、適時・適切に対応してまいります。
2 提案理由
それでは、ただいま上程いただきました予算案件6件、条例案件11件、その他案件8件の計25件について、その提案理由をご説明申し上げます。
まず、議第60号ですが、令和7年度守山市一般会計補正予算(第6号)で、歳入歳出それぞれに5億3,210万円を追加し、補正後の予算総額を380億4,197万3千円とするものです。
その主なものについて、総務費関係では、ふるさと納税の寄付額が当初見込額を上回ることから、ふるさと守山応援基金への積み立てと返礼品などに係る経費の増額を、民生費関係では、前年度(令和6年度)の実績に基づく社会保障費に係る国庫負担金等の返還金のほか、障害者自立支援給付費や高齢者補聴器購入に係る助成について、利用者の増加に伴う増額補正をお願いするものです。
衛生費関係では、ほたるの森資料館の建替えに向けた基本設計費を、商工費関係では、企業立地促進条例に基づき操業開始から1年を経過した2事業所に対する企業立地促進奨励金の補正をお願いするものです。また、土木費関係では、守山駅東口再整備基本計画における導入機能の1つである「東西アクセス機能」に関し、これまでの方策に加え、駅舎を含めた東西移動強化の方策について、その実現可能性を検討する調査費の補正をお願いするものです。
また、債務負担行為の補正においては、次年度(令和8年度)以降の事務ならびに事業推進のための準備行為として、全体で27件追加するもので、野洲川歴史公園サッカー場をはじめとする公の施設6件に係る指定管理者の指定や、庁舎等清掃事業など来年度(令和8年度)以降の業務実施に係るもの、また、笠原産業用地造成事業に係る土地開発公社との委託契約期間および債務保証について、限度額は変更せず、期間を令和10年度まで3年間延長するなどの債務負担行為をお願いするものです。以上が、一般会計の概要でございます。
次に、議第61号は、令和7年度守山市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)で、過年度保険税の還付などに係る補正や、健診の受診率向上を図るため健診受診券等の早期発送の準備行為として債務負担行為の補正をお願いするものです。
議第62号は、令和7年度守山市下水道事業会計補正予算(第2号)で、昨年度(令和6年度)実施した下水道管内部のカメラ調査により腐食が確認された管路の管更生に係る工事費や、速野ポンプ場の電気設備更新等に係る工事費の増額補正をお願いするものです。
議第63号は、令和7年度守山市育英奨学事業特別会計補正予算(第1号)で、本年1月から3月までの間にご寄付いただいた「ふるさと納税」を、寄付者の意向により育英奨学事業として活用するため基金に積み立てるほか、今年度(令和7年度)の育英奨学生の確定による貸付金の減額等の補正をお願いするものです。
議第64号は、令和7年度守山市介護保険特別会計補正予算(第2号)で、保険事業勘定において、要支援認定者数の増加に伴い、訪問型・通所型サービスや介護予防支援に取り組む居宅介護支援事業所に対するインセンティブ交付金において当初の見込みを上回るため、増額補正をお願いするものです。
議第65号は、令和7年度守山市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第2号)で、被保険者の過年度の所得更正等による保険料の還付に係る増額補正をお願いするものです。
続きまして、条例案件でございます。
議第66号は、地方自治法に基づく附属機関を設置するため、法令や他の条例に規定されているもののほか、その設置に関して必要な事項を定めるものです。
議第67号および議第68号は、先述の議第66号に付随する附属機関等の全庁的な見直しに伴い、人権尊重のまちづくり審議会および予防接種健康被害調査委員会を地方自治法に基づく附属機関として位置づけるため、必要な事項を定めるものです。
議第69号は、守山市特別職報酬等審議会の答申および附属機関等の全庁的な見直しを踏まえ、守山市特別職の職員で非常勤の職員の報酬額を改正するものです。
議第70号は、守山市財政改革プログラムに基づき、受益と負担の公平性を確保するため、使用料および手数料等について見直しを行うものです。
議第71号から議第73号については、児童福祉法の一部改正により保育施設等に係る各種国の基準が改正されたことに伴い、本市の基準を定める既存の条例を全部改正するものです。
議第74号は、乳児等通園支援事業に関する国の基準の施行に伴い、本市の乳児等通園支援事業いわゆる「こども誰でも通園制度」の設備および運営に関する基準を定めるものです。
議第75号は、子ども・子育て支援法に規定する特定乳児等通園支援事業に関する国の基準の施行に伴い、本市の特定乳児等通園支援事業の運営に関する基準を定めるものです。
議第76号は、農業委員会委員定数等検討委員会の提言を踏まえ、令和8年7月19日に任期満了を迎える次期農業委員の定数を現行の26人から24人に改正するものです。
続いて、その他案件としまして、議第77号から議第83号については、地方自治法の規定に基づき、いずれも公の施設の指定管理者の指定について、議第84号は市道14路線の認定および2路線の廃止について、それぞれ議決を求めるものです。
以上、何とぞ十分なご審議を頂きまして、しかるべき御賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げ、上程いただきました案件についての提案理由とさせていただきます。
ありがとうございました。
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