守山市水道事業の令和5年度決算と令和6年度上半期の業務状況
守山市水道事業の令和5年度決算および令和6年度上半期の業務状況
令和5年度決算状況
1 事業の概況
「第2次守山市水道ビジョン(以下「ビジョン」という。)」の2年目となる本年度は、基本理念「いつでも おいしく飲める 未来につなぐ 守山の水」の下、市民に安全で安心な水を安定的に供給するべく、事業を展開しました。
水質管理面では、立入水源地における四塩化炭素濃度の動向をはじめ、各種水質基準の定期的な検査を行い、その結果を市民に公表しました。
施設管理面では、通常の維持管理の他、配水管更新計画や水道施設電気機械設備更新計画に基づき、管路・設備を計画的に更新するとともに、立入水源地の耐震化等に向けた整備方針案を策定しました。
経営面では、料金収入の微増や電気代高騰の落ち着き等による経費の減少により、12,292万円の純利益となりました。現時点の経営状況は良好と言えるものの、給水件数の伸びの鈍化や節水機器の普及・高機能化により有収水量が伸び悩み、経常収支比率や料金回収率は2年連続でビジョンの計画値を下回りました。
今後想定される人口減少や物価の変動、また令和6年1月に発生した能登半島地震での深刻な断水被害等に伴う管路・施設の更新・耐震化加速への要請の高まりなど、今後の経営環境は厳しさを増す一方です。一層の経営努力と的確な分析・判断の下、安全・強靭・持続可能な水道づくりを目指します。
2 業務状況
本年度末の給水人口は 85,674人で、前年度比 72人(0.1%)の増となりました。
また、年間配水量は前年度比6万立方メートル(0.7%)増の957万立方メートル、給水量は前年度比1万立方メートル(0.1%)減の888万立方メートルとなりました。
3 財政収支
事業の営業活動を表す収益的収支のうち、事業収益は前年度比920万円(0.6%)増の14億6,435万円(税込16億345万円)となりました。主な要因は、給水収益が前年度比394万円増の12億2,296万円(税込13億4,526万円)となったこと、加入金が前年度比644万円増の4,817万円(税込5,298万円)となったことによるものです。
事業費用は前年度比714万円(0.5%)減の13億4,143万円(税込14億2,348万円)となりました。主な要因は、配水および給水費が上水道施設修繕業務の材料代や量水器取替業務の増などにより前年度比1,460万円増となったものの、原水および浄水費が電気代高騰の落ち着きなどに伴い前年度比817万円減となったことによるものです。
以上により、純利益は前年度比1,661万円増の1億2,292万円となりました。
また、施設の整備状況等を表す資本的収支のうち、収入総額は、前年度比1億6,790万円増の4億1,830万円となりました。内訳は耐震化事業に係る国庫補助金3,560万円(不課税)、企業債3億4,770万円(不課税)、一般会計出資金3,500万円(不課税)です。
支出額は、前年度比1億5,188万円増の8億6,255万円(税込)となり、収支不足額4億4,425万円(税込)は、減債積立金、過年度損益勘定留保資金および当年度消費税資本的収支調整額で補てんしました。
4 建設改良事業
管路の耐震化については、守山栗東線(吉身三丁目工区)配水管耐震化改良工事、勝部浮気線(浮気工区)配水管耐震化改良工事を延長569m施工しました。
その結果、本年度末の管路の耐震化率(口径75mm以上)は41.9%、そのうち基幹管路については、52.3%となりました。
その他、河西ニュータウン配水管移設工事、新庄大橋添架配水管管更生工事などを実施しました。
また、管路耐震化以外にも、水道施設電気機械整備更新計画に基づき、石田配水場の電気設備更新工事などを実施しました。
令和6年度上半期の状況
1 事業の概況
当期(令和6年度上半期)も「第2次守山市水道ビジョン」の基本理念「いつでも おいしく飲める 未来につなぐ 守山の水」の下、市民に安全で安心な水を安定的に供給するべく、事業を展開しました。
まず、水質管理面では、立入水源地における四塩化炭素濃度の動向をはじめ、各種水質基準の定期的な検査を行い、その結果を市民に公表しました。施設管理面では、水源地および配水場の適正な運転管理を行いました。また、配水管更新計画に基づき、勝部浮気線(浮気工区)配水管耐震化改良工事や勝部浮気線(勝部五丁目工区)配水管耐震化改良工事を、水道施設電気機械設備更新計画に基づき、石田配水場電気設備更新工事を発注する等管路・設備の計画的な更新に向けた取り組みを進めました。当期に完成した主な工事は、下表のとおりです。
なお、当期配水量は487万立方メートルとなり前年度と比べ13万立方メートル(2.7%)増加、当期有収水量は443万立方メートルとなり前年度と比べ1万立方メートル(0.1%)減少しました。
下半期も経営状況を注視するなか、引き続き業務の合理化、経営の健全化に努めてまいります。
当期に完成した主な工事(請負額1,000万円以上)
2 経理の状況
当期の収益的収支は、収益において、前年度同期と比べ長期前受金戻入で1,254万円(20.5%)減少、雑収益で111万円(23.5%)減少した一方で、その他営業収益で1,649万円(1,446.1%)増加、加入金で1,144万円(84.8%)増加したこと等により、収入全体としては、1,393万円(2.0%)増加し、7億572万円となりました。
また、費用において、原水および浄水費で473万円(1.6%)増加、配水及び給水費で457万円(14.5%)増加、総係費で113万円(4.6%)増加したものの、減価償却費で1,209万円(6.1%)減少したこと等により、費用全体としては、169万円(0.3%)減少し、5億6,916万円となりました。
当期純利益は、1億3,656千円となっていますが、上半期よりも下半期に支出が集中するため、最終決算では上半期よりも純利益は減少する見込みです。
【令和6年度水道事業上半期損益計算書】
(令和6年4月1日から令和6年9月30日まで)(単位:万円)
上半期 | |
---|---|
1営業収益 | 62,822 |
(1)給水収益 | 61,046 |
(2)受託工事収益 | 13 |
(3)その他営業収益 | 1,763 |
2営業費用 | 54,672 |
(1)原水および浄水費 | 29,907 |
(2)配水および給水費 | 3,588 |
(3)受託工事費 | 0 |
(4)総係費 | 2,560 |
(5)減価償却費 | 18,583 |
(6)資産減耗費 | 34 |
営業利益 | 8,150 |
3営業外収益 | 7,750 |
(1)受取利息および配当金 | 27 |
(2)加入金 | 2,494 |
(3)他会計補助金 | 0 |
(4)長期前受金戻入 | 4,866 |
(5)雑収益 |
363 |
4営業外費用 | 2,227 |
(1)支払利息 | 2,217 |
(2)雑支出 | 10 |
営業外利益 | 5,523 |
経常利益 | 13,673 |
5特別利益 | 0 |
6特別損失 | 17 |
当期純利益 | 13,656 |
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