ヒトパピローマウイルス感染症(HPVワクチン)予防接種
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症について
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為によって感染するウイルスです。性行為を経験する年頃になれば、男女を問わず多くの人がHPVに感染します。
子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、男女ともに多くの病気の発生に関わっています。
特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
ヒトパピローマウイルス感染症(HPVワクチン)予防接種について
HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種が行われています。
また、平成25年度~令和3年度に定期接種の対象であった人で接種機会を逃した人に対し、予防接種の機会の確保(キャッチアップ接種)を行っています。
接種を完了するまでに約6か月間(最低4か月間)かかるため、接種を希望する方は、お早目の接種をご検討ください。
各予防接種について
(定期接種)小学校6年~高校1年相当の女子と保護者の方へ
(キャッチアップ接種)平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性へ
(任意接種)男性で接種を希望される方へ
HPV感染症は、男性もかかる肛門がん、中咽頭がん、尖圭コンジローマ等の原因にもなっており、日本では9歳以上の男性へのワクチン接種(4価ワクチン「ガーダシル®」のみ)が承認されています。男性もワクチン接種をすることにより、自分自身だけでなく大切なパートナーへの感染の広がりを抑える効果が期待できます。
男性へのワクチン接種は任意接種となるため、実施の有無や接種料については医療機関へお問い合わせください。
定期接種・キャッチアップ接種の受け方
1 対象者
接種日時点で守山市に住所を有する人で、いずれかに該当する人
小学6年生から高校1年生相当年齢(平成20年4月2日~平成25年4月1日生まれ)の女子
(望ましいのは中学1年生の時期に接種)
令和6年度(最終年度)は平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性で子宮頸がん予防ワクチン接種を3回終了していない女性
※キャッチアップ接種とは、子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人への接種をいいます。
2 接種料
無料
※定期接種の対象年齢に当てはまらない場合や、規定の接種回数を超えた場合は、任意接種となり全額自己負担となります。
今夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、2025年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるよう、国の審議会で検討しています。
○対象者(検討中):
・キャッチアップ接種対象者のうち、2022年4月1日~2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
・2008(平成20)年度生まれの女子で、2022年4月1日~2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
○期間(検討中):キャッチアップ接種期間(2025年3月31日まで)終了後、1年間
3 接種方法
県内の実施医療機関に予約のうえ、受診してください。
- 守山市、野洲市、草津市、栗東市以外の滋賀県内の医療機関で接種を希望される場合は、事前に「滋賀県予防接種広域化事業」の申請が必要です。(なお、しろやま赤ちゃんこどもクリニック(大津市)、浮田クリニック(大津市)、野村産婦人科(湖南市)に限り、事前の申請が不要です。直接医療機関に予約し受診してください。)
- 「滋賀県予防接種広域化事業」の申請は、以下の専用の電子申請フォーム(QRコードまたは外部リンク)から申請いただくか、申請書をダウンロードし必要事項を記入のうえ、母子健康手帳(出生届出証、予防接種の記録のページ)の写し、申請者本人が確認できる証(マイナンバーカードの表面、運転免許証等)の写しを添えて、すこやか生活課に申請してください。
- 県外の医療機関で接種される場合は自費接種となります。
- 申請を受付後、病院へ持参していただく書類をお渡しします。電子申請および窓口の場合は接種日の10日前までに、郵送の場合は接種日の14日前までに、すこやか生活課へ申請してください。
4 接種種類・接種間隔
子宮頸がん予防ワクチンは3種類あります。3種類のワクチンの中から1つを選択していただき、その種類で接種を終了してください。
サーバリックス(2価)・ガーダシル(4価)
子宮頸がんを起こしやすい型であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
シルガード9(9価)
HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型のHPV感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
また、積極的勧奨の差し控えにより長期にわたり接種を中断していても、接種を再開できます。残りの回数分の接種を行ってください。
以前に接種したワクチンは、母子健康手帳、接種時に渡される予防接種証明書、接種した医療機関、マイナポータル(マイナンバーカードをお持ちの方)、接種時にお住いの市町村に問い合わせることで確認できます。分からない場合でも接種は可能(仮に違う種類のワクチンを接種する交互接種となった場合でも、安全性に関する大きな懸念は示されていません)ですので、医療機関へご相談ください。
種類 |
注意点 |
接種間隔 (いずれのワクチンも1年以内に接種を終えることが望ましい) |
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シルガード9 (9価) |
1回目接種するときの年齢が15歳未満 (2回目接種時の年齢は問わない) 全2回接種 |
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シルガード9 (9価) |
1回目接種するときの年齢が15歳以上 全3回接種 |
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ガーダシル (4価) |
全3回接種 |
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サーバリックス (2価) |
全3回接種 |
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- 体調不良等の理由により、定期接種の対象期間を過ぎた場合は、任意接種(有料)となりますので、余裕を持って受診しましょう。
- 接種完了までに要する期間は、シルガード9(9価)の2回接種で最短5か月、シルガード9(9価)の3回接種とガーダシル(4価)は最短4か月、サーバリックス(2価)で最短5か月です。
注)1か月後とは、「翌月の同日以降」を意味します。 例:1月31日の1か月後は3月1日、9月30日の1か月後は10月30日
5 持ち物
母子健康手帳、マイナ保険証(資格確認書)
※予診票は実施医療機関に備え付けています。
※16歳未満の人が予防接種を受けられる場合は、原則保護者の同伴が必要です。ただし、13歳以上の人は、必要書類を提出することで保護者の同伴なしに接種を受けることができます。必要な書類は「保護者の同意書」と「予診票」の2種類あります。保護者が十分に内容を理解し、納得した上で、必要事項を記入・署名して実施医療機関に提出してください。保護者の同意書は「申請書等」からダウンロードしてご記入ください。
なお、16歳以上の人は保護者の同意書は不要であり、予診票のサイン欄は本人のサインで接種することができます。
6 守山市内の接種可能医療機関等
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すこやか健康だより 子どもの予防接種の実施医療機関 (PDF 144.6KB)
すこやか健康だよりに掲載しています。
接種後の注意点
・痛みや緊張等によって接種直後に一時的に失神や立ちくらみ等が生じることがあります。
ワクチンを受けた後30分ほどは座って様子をみてください。
・接種を受けた日は、はげしい運動は控えましょう。接種当日の入浴は、問題ありません。
・接種後に体調の変化が現れたら、まずは接種を行った医療機関などの医師にご相談ください。
・HPVワクチンは、合計2回または3回接種しますが、接種した際に気になる症状が現れた場合は、それ以降の接種をやめることができます。
予防接種健康被害救済制度
極めてまれですが、予防接種を受けた方に重い健康被害を生じる場合があります。
HPVワクチンに限らず、日本で承認されているすべてのワクチンについて、ワクチン接種によって医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害が残るなどの健康被害が生じた場合は、法律に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。
その際、「厳密な医学的な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合に救済する」という日本の従来からの救済制度の基本的な考え方に沿って、救済の審査を実施しています。
予防接種による健康被害についてのご相談は、すこやか生活課までお問い合わせください。
よくあるご質問
問1.子宮頸がん予防ワクチン接種後に副反応はありますか?
子宮頸がん予防ワクチン接種後には、多くの方に接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。また、まれに重い症状(アナフィラキシーなどの重いアレルギー症状、手足の力が入りにくいギランバレー症候群、頭痛・嘔吐・意識低下を起こす急性散在性脳脊髄炎)が起こることがあります。子宮頸がん予防ワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、約10人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、約6人です。(厚労省リーフレットより)
問2.積極的勧奨が差し控えられていたのはなぜですか?
子宮頸がん予防ワクチン接種後に生じうる多様な症状等(広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動など)について十分に情報提供できない状況にあったことから、個別に接種をお勧めする取組を平成25年度~令和3年度の間差し控えていました。令和3年11月の専門家の会議で、安全性について特段の懸念が認めらないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、個別に接種をお勧めする取組を再開することになりました。(厚労省ホームページ子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&Aより)
20歳になったら子宮頸がん検診を受けましょう
HPVワクチンでは防げない種類(型)のHPVもあります。
20歳になったら、子宮頸がんを早期発見するため、子宮頸がん検診を定期的に受けることが重要です。
20歳以上の女性は、2年に1回子宮頸がん検診を受けましょう!
関連リンク
- 子どもの予防接種
- 子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種費用を助成(償還払い)します
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がん検診を受けましょう!
(子宮頸がん検診など) - 厚生労働省ホームページ:ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPV予防ワクチン~(外部リンク)
申請書等
予防接種広域化申請書
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種 保護者の同意書
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このページに関するお問い合わせ
守山市 健康福祉部 すこやか生活課 感染症対策係
〒524-8585 滋賀県守山市吉身二丁目5番22号
電話番号:077-598-5711 ファクス番号:077-582-1138
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。