令和5年守山市議会12月定例月会議提案理由

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ページ番号1008887  更新日 令和6年1月30日

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議員各位におかれましては、公私ともご多用の中、ご健勝にてご参会を賜り、本日(令和5年11月22日)ここに、令和5年守山市議会12月定例月会議が滞りなく開会の運びに至りましたことに対し、お喜び申し上げます。

本定例月会議は、改選後初の定例月会議であり、いよいよ新たな任期が始まりました皆様との本格的な議論が始まってまいります。これまで同様、行政と市議会が信頼関係を築く中、闊達な議論を行い、行政と議会が車の両輪となり、ともに市民のための市政を展開してまいりたく存じますので、よろしくお願い申し上げます。

それでは、提案理由の説明に先立ちまして、この場をお借りして、諸般の報告を申し上げます。

諸般の報告・当面の諸課題等

諸般の報告

市政功労表彰式典開催

はじめに、11月3日文化の日、「令和5年度市政功労者表彰式典」を開催し、地方自治や教育、体育、商業振興、福祉の向上などに尽力された皆様に表彰をお受け頂きました。いずれの皆様も長年にわたり市勢の発展と市民福祉の向上に尽力いただいた方々であり、これまでの献身的な取組みに改めて心より感謝を申し上げます。

当日は、議員各位を始め、多くの皆様にご出席を賜り、厳粛に執り行うことができました。受賞頂きました皆様におかれましては、なお一層ご自愛頂きまして、更なるご活躍を祈念申し上げます。

伊勢遺跡史跡公園、北部図書館(本の湖)オープン

次に、令和2年度より整備を進めてきた伊勢遺跡史跡公園の工事が無事完了し、11月12日に開園記念式典を執り行うとともに、翌13日には北部図書館「本の湖(うみ)」がオープンし、開館記念式典を執り行いました。西村議長をはじめ市議会議員の皆様にはご多用中にもかかわらず、ご出席を賜り感謝申し上げます。

伊勢遺跡史跡公園においては、式典後に伊勢自治会、阿村自治会と伊勢遺跡保存会による「伊勢遺跡まつり」が開催されました。時折小雨が降るなかではありましたが、大勢の方で賑わい、地元の文化財を活用すべく、地域の皆様が一体となって取り組まれている姿がうかがえました。この地域の宝である伊勢遺跡を確実に保存し次世代に継承するため、今後、歴史学習の拠点および市民の憩いの場として、地域の皆様とともに、活用を図ってまいります。

また本の湖においては、開館後、園帰りの多くの親子連れや読書や調べ学習のために来館してくれる多くの児童生徒で賑わっており、真新しい本や木のぬくもりあふれる建物に大変喜んでいただいています。また、毎週火曜日には地域ボランティアと協働でおはなし会を開催し、子どもたちが熱心に耳を傾けています。今後も地域の方々に愛着と親しみを持っていただける図書館となるよう速野会館・公民館と連携し、努めてまいります。

中高生サミット開催

また同じく12日には、今回で3回目となる「中高生サミット」を市役所多目的ホールにて開催いたしました。令和5年も熱い想いを持った17名の中高生たちや、サミット卒業生たちがファシリテーターやサポーターという立場で参加してくれていることを、大変うれしく感じたところです。

当日は、4つのチームに分かれ、「やさしい人が溢れる守山をめざした道徳教育」、「アプリを活用し市内全域のお祭りなどをめぐる守山スタンプラリー」、「芸文祭という新たな交流イベントの開催」、「守山の特産品を使った健康ランチボックスの販売」について、若い感性からの提言を取りまとめ、市議会議員の皆様と活発な意見交換を行いました。

議員各位のご協力に改めて感謝申し上げます。市といたしましても、今後、彼ら彼女らとともに提言の具現化に向けた取り組みを検討してまいります。

当面の諸課題等

続きまして、当面する諸課題等について、その取り組み状況を述べさせていただきます。

待機児童対策

まず、待機児童対策でございます。

令和5年度当初、82人と全国ワーストとなった待機児童を解消するため、旧法務局を活用した定員55名の「よしみ乳児保育園」の整備を進めているところです。去る10月27日に開札を行い、建築、電気、機械の各工事の施工事業者を決定し、現在、工事に着手し、令和6年4月の開園を目指し、順次工事を進めてまいります。

なお、同時に整備中の地域型保育事業所「フェリーチェ今宿小規模保育園」と合わせて69人分の受け皿を確保してまいります。

一方で、令和6年度の入所申込状況につきましては、9月に実施した一斉申込終了時点において、在園児を含む総申込者数は2,582名で、対前年比15名の増となっております。

そのような中、待機児童の多くを占める1、2歳児を見ると、申込者数は令和4年の同時期よりもさらに57人増えており、令和5年度に増して依然として高い保育ニーズがありますことから、さらなる受け皿の確保や幼稚園の魅力向上の取組など、今後においても継続的に対策を進め、早期の待機児童解消を目指してまいります。

不登校対策対応方針

次に、市立小中学校における不登校対策でございます。

コロナ禍による休校等の影響や教育に対する価値観の変容などから、全国の不登校児童生徒数が最多を更新しており、本市におきましても、令和4年度の不登校児童生徒の在籍率が、小学校1.91%、中学校5.43%となり、過去最多となりました。

そうした中、不登校児童生徒への支援は、市として重点的に取り組むべき課題であることから、不登校対策チームによる現状の分析や課題等の整理を行い、今後の方向性をとりまとめたところでございます。

不登校対策としては、まずは学校がどの児童生徒にとっても自己存在感を感じられ、安心して過ごせる居場所となる、魅力ある学校づくりに努めます。それとともに、家庭や関係機関と連携しながら、一人ひとりに寄り添ったきめ細かく柔軟な対応を行うことで、児童生徒の将来的な「社会的自立」を支援してまいりたいと考えております。

具体には、一人ひとりの状況に応じた支援を行えるよう、不登校支援体制の充実や福祉部局とのさらなる連携による家庭や児童生徒への支援の充実を図り、こうした支援の相談窓口や支援施設等に関する情報が適切に提供できるよう取り組んでまいります。加えて、フリースクールに児童生徒が通う家庭への経済支援等についても検討したいと考えており、これら不登校児童生徒への支援の今後の取組方針につきまして、本定例月会議にてご協議させていただき、議員各位のご意見を賜りたいと考えております。

笠原産業用地造成事業、廃棄物混じり土砂等除去工事の進捗状況

次に、笠原産業用地造成事業の進捗状況です。

笠原産業用地造成事業については、9月定例月会議で関連予算をお認め頂き、現在は、守山市土地開発公社を中心に、進出希望企業の意向である「早期の進出」を目指して様々な手続きを並行して進めているところです。

まず、いわゆる農村産業法の手続きにつきましては、県庁関係各課との事前協議を終了し、実施計画書にかかる本申請を経て、10月2日に県の同意が得られたところです。これを受け、11月10日には、本市農業委員会総会において事業説明を行い、農振農用地からの除外申請のための手続きを進めております。

併せて、地区計画策定に向けた協議を開始したほか、上下水道、電気、ガス等のインフラ関係についても、今後の詳細設計に向け、関係機関との協議を行っています。

また、区域内の埋蔵文化財試掘調査および測量等の現地調査について、百名以上おられる地権者様との交渉を進める中、作業実施にかかるご承諾を頂き、今月末から調査を開始する予定ですが、周辺住民のご理解とご協力が必要不可欠であることから、引き続き丁寧な説明を行ってまいります。

長く険しい道のりではありますが、笠原産業用地の造成および優良企業の立地は、守山の将来的な発展に必要不可欠なものと考えており、着実かつ迅速に取り組んでまいります。

またJR守山駅東口における廃棄物混じり土砂等の除去につきましては、工事が予定どおり進捗し間もなく完了いたします。完了後は速やかに村田製作所に土地の引き渡しを行い、同社が年明けに予定される建築工事に着手していただけるよう進めてまいります。

国補正予算への対応、当初予算編成に向けて

次に、国では、物価高騰等に対応するための新たな経済対策の財源となります13.1兆円もの一般会計補正予算が11月10日に閣議決定されました。本市におきましても、国が示す住民税非課税世帯への給付金の早期支給をはじめ、今後、必要な対策を検討し、市議会の皆さまと協議する中、適時・適切に対応してまいりたいと考えております。

そのような中、令和6年度の予算編成につきましては、来週27日に各部局から予算要求書の提出を受け、いよいよ予算編成作業が本格化します。

令和6年度の予算編成方針は、『つながりで切り拓く「守山の新時代」』とし、「安心して子育てができる環境と支援体制の整備」、「市民に実感してもらえるDX」、「第3次守山市環境基本計画に基づく早期の脱炭素社会の実現に向けた取組」等を推し進め、本市の10年後、20年後の未来を見据えたサステナブルなまちづくりの新たな一歩となる予算を編成してまいりたいと考えております。

そのような中、今後の財政収支見込みでは、単年度で約11億円の財源不足を試算しておりますことから、財源確保はもとより、前例にとわられず、経常事業であっても改めて事業を見直し、スクラップ等を推し進めて財源不足解消を図る中、真に必要な事業には必要な予算配分を行えるよう、最小の経費で最大の効果を生み出す予算編成としてまいります。

提案理由

さて、ただいま上程いただきました案件は、予算案件10件、条例案件11件、その他案件12件の計33件でございます。あわせて、報告案件1件を送付させていただいておりますのでよろしくお願いいたします。

予算案件

議第96号から議第104号までは、人事院勧告を受けた給与改定等を含む人件費の精査に係る補正や所要の条例改正等を行うものでございます。

まず、議第96号は、令和5年度守山市一般会計補正予算(第8号)で、歳入歳出それぞれから5,450万3千円を増額し、補正後の予算総額を361億4,002万3千円とするもので、人事院勧告を受け、国家公務員の給与制度が見直されたことに準じ、本市の特別職、一般職の職員、教育公務員および会計年度任用職員の給与改定等を含む人件費の精査、ならびに特別職報酬等審議会の答申を踏まえた市議会議員の皆様の報酬改定等に伴う人件費の精査を行うものでございます。

議第97号から議第101号も同様に、国民健康保険、水道、下水道、介護保険および後期高齢者医療に係る特別会計および公営企業会計について、一般会計と同様の理由により、職員人件費の精査を行うものでございます。

また、これに関連する条例案件としまして、議第102号、議第103号および議第104号は、職員等の給与の改定を行うため、所要の改正を行うもので、特に会計年度任用職員については令和5年度から一般職員と同様、令和5年4月に遡り改定することとしております。

また、議第105号は、人口増加や市民ニーズが多様化・複雑化する中、様々な政策を展開する本市において、多様な議員のなり手を確保する観点から、特別職報酬等審議会における議員報酬の額の改定の答申を踏まえ議員報酬の改定を行うため、所要の条例改正を行うものでございます。

以上、申し上げました議第96号から議第101号までの予算案件、および議第102号から議第105号までの条例案件につきましては、手当等の支給基準日の関係から本日初日での議決をお願いするものでございます。

次に、議第106号は、令和5年度守山市一般会計補正予算(第9号)で、歳入歳出それぞれに6億4,987万6千円を追加し、補正後の予算総額を367億8,989万9千円とするものでございます。

その主なものについてご説明を申し上げます。

総務費関係では、法改正により、住民票、戸籍の附票およびマイナンバーカードの記載事項に氏名の振り仮名表記を行うためのシステム改修に係る補正等をお願いし、民生費関係では、前年度の実績に基づく社会保障費に係る国庫負担金等の返還金のほか、障害者自立支援給付費、障害児通所サービス給付費、福祉医療助成費および生活保護費について利用実績等の増加に伴い増額の補正等をお願いするものでございます。

衛生費関係では、前年度の実績に基づく新型コロナウイルスワクチン接種に係る国庫負担金等の返還金とともに、もりやまエコパーク交流拠点施設のプールおよび温浴施設で想定を上回る利用者となっておりますことから、水質を維持するためのろ過装置のオーバーホールに係る補正等をお願いするものでございます。

農水産業費関係では、突発的な故障等により緊急に修繕等が必要となった農業生産基盤整備に係る補助金の増額や、担い手が行う耕作放棄地解消にかかる再生利用補助金の補正をお願いするものでございます。

土木費関係では、県事業の進捗に伴う建設事業負担金の増額や、道の駅構構想における新川渡河橋について技術面・費用面・効果等の検討を行うための予備調査費用の追加、また、消防費関係では、自治会における防災施設・設備の整備等への補助金の増額をお願いするものでございます。

教育費関係では、令和6年度の特別支援学級および普通学級の学級数増加に伴う教室の改修費等の補正や、多くの中学生が部活動等で県大会以上の各種大会に出場したことに伴う激励金の増額補正、さらに、令和7年4月からの公立幼稚園での給食開始に向け、配膳室の設置に係る設計業務の補正等をお願いするものでございます。

また、各費目を通じて、本年1月から3月にかけて、ご寄付いただきましたふるさと納税について、寄付者の意向に応じた事業に充当するための財源更正等をお願いするものでございます。

次に、債務負担行為の補正でございます。

令和6年度以降の事務ならびに事業推進のための準備行為として、全体で28件の債務負担行為の補正をお願いするものでございます。

その内訳としては、守山市民運動公園をはじめとする公の施設9施設にかかる指定管理者の指定や、小中学校ICT環境整備事業など令和6年度以降の業務の実施に係るものなどの債務負担行為をお願いするものでございます。

また、笠原産業用地造成事業の守山市土地開発公社への工事委託につきまして、今後円滑に事業を進めるため、計画期間の3年間において公社が行う長期借入に対する債務保証の追加等の補正をお願いするものでございます。

以上が、一般会計の概要でございます。

次に、議第107号は、令和5年度守山市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)で、子育て世帯の負担軽減等の観点から法改正された出産する被保険者に係る産前産後期間の保険税免除に係る一般会計繰入金の補正、また、人間ドック等助成事業の増額の補正をお願いするものでございます。

議第108号は、令和5年度守山市育英奨学事業特別会計補正予算(第1号)で、本年1月から3月にご寄付いただいたふるさと納税を寄付者の意向により育英奨学基金に積立てるとともに、令和5年度の奨学生の確定により不要となる貸付金予算の減額等の補正をお願いするものです。

議第109号は、令和5年度守山市介護保険特別会計補正予算(第3号)で、保険事業勘定において、利用実績等の増加に伴い居宅介護サービス給付費等の保険給付費の増額補正を行うとともに、サービス事業勘定において、ケアプラン作成委託料の増額補正をお願いするものです。

条例案件

続きまして、条例案件でございます。

議第110号は、職員が仕事と子育てを両立し、働き続けることができる職場環境を充実させる観点から、部分休業に準じた「子育て部分休暇」制度を市独自に創設するため、必要な改正を行おうとするものでございます。

議第111号は、先ほど議第107号でご説明させていただいた、産前産後期間の国民健康保険税免除を実施するため、必要な改正を行おうとするものでございます。

議第112号は、県が新たに高校生世代への医療費の助成を行うとともに、助成対象となる重度障害者の範囲を拡大されることから、本市条例について必要な改正を行おうとするものでございます。

議第113号は、認定こども園法の一部改正に伴い、引用条項ずれが生じたため、必要な改正を行おうとするもの、議第114号は、守山市営住宅長寿命化計画に基づき、岡・中ノ庄団地を用途廃止するため、必要な改正を行おうとするもの、議第115号は、令和5年度に国の道路占用料が改定されたことに伴い、それに準じて本市における道路占用料を改定するため、必要な改正を行おうとするもの、議第116号は、立入公園を都市公園として整備し、市民の利用に供するため、必要な改正を行おうとするものでございます。

議第117号は、契約の変更にあたり、地方自治法の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。

笠原産業用地造成事業における守山市土地開発公社との請負契約を、106億5千5百万円増額し、108億円とする変更をお願いするものでございます。

次代を支える産業の立地誘導を図るとともに、既存市内企業の市外流出を予防し、空洞化を防ぐためにも、新たな工業団地造成に取り組んでまいります。

その他

議第118号から議第126号までの9件につきましては、いずれも公の施設の指定管理者の指定について、指定管理者候補者選定委員会において、その候補者を選定いただきましたことから、地方自治法の規定に基づき、議決を求めるものでございます。

議第127号は、市道9路線の認定および2路線の廃止につきまして、議決を求めるものでございます。

議第128号は、守山二丁目で発生した公用車による交通事故のうち人身事故に係る損害賠償額を支払い、和解することについて、地方自治法の規定に基づき議決を求めるものでございます。

以上、本日提出させていただきました案件につきましての提案理由とさせていただきます。

報告案件の要旨

なお、お許しを頂きまして、同じく送付をいたしております報告案件1件につきまして、その要旨を申し上げます。

報告第17号は、マイナンバーカード交付時における手続誤りにより損害を与えた事案に関する和解と本市が支払うべき損害賠償金の額を委任専決処分により決定したことについて、地方自治法の規定により報告するものでございます。

以上、何とぞ十分なご審議を頂きまして、しかるべき御賛同を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。

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